iLiNPの技術と弊社ノウハウを駆使することで、水溶性薬剤を高封入率で内封したポリマーマイクロスフェアを少量から1ステップで連続的に製造することができます。
また原料にPLA (ポリ乳酸) やPLGA (ポリ乳酸/グリコール酸共重合体) 等を用いることで生体内での徐放性を付与することもできます。
以下、製剤例として「カモスタット内封PLGA粒子」をご紹介します。
カモスタットは膵炎治療薬として使われているほか、以前にはin vitro試験系にて新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の感染を阻害する薬剤としても注目されていました。
このカモスタットをモデル薬剤として使用し、弊社独自の技術によりカモスタット内封率>99%、単峰性の粒径分布を示し、かつ平均粒径が約500nm程度のPLGA粒子を再現性良く調製することに成功しました。
なおこのような薬剤内封粒子は粒径、滞留性、徐放性などを最適化し、さらに粉末状とすることで吸入剤やカプセル剤等としても投与可能となり、更に薬剤濃度を適切にコントロールできる新しい薬剤として開発することも可能です。