iLiNPを使用した論文が公開されました。

Lipid nanoparticle-based ribonucleoprotein delivery for in vivo genome editing
J Control Release. 355 (2023) 406-416

CRISPR-Casシステムで使用されるCasタンパク質とguide RNAの複合体 (gRNA-Cas9 complex (RNP))をiLiNPを用いて脂質ナノ粒子 (LNP) に内包化した論文になります。Cas9 をコードするpDNAやmRNAを内包したLNPと比べて、RNP内包LNPは安全性が高いことが期待されています。本論文ではgRNAと共にRNPに取り込ませる一本鎖オリゴヌクレオチドを最適化して高い遺伝子ノックダウン効率 (70〜80%) を達成しました。