iLiNPを使用した最近の論文2報を紹介します。
(1) Nanoparticles Based on Natural Lipids Reveal Extent of Impacts of Designed Physical Characteristics on Biological Functions
ACS Nano. 2024 Jan 16;18(2):1432-1448.
異なる物理的特性(2種類の粒径、3種類の膜流動性、2種類の硬さ)を持つ計12種類の脂質ナノ粒子を対象に、その細胞内取り込み等の動態がどのように変化するかを調べた論文です。これら12種類の粒子を作り分けるのに2インレット型及び3インレット型iLiNPが使われました。
(2) Investigation of the Nanoparticulation Method and Cell-Killing Effect following the Mitochondrial Delivery of Hydrophobic Porphyrin-Based Photosensitizers
Int J Mol Sci. 2024 Apr; 25(8): 4294.
光線力学療法(PDT)で使用する光増感剤rTPAをミトコンドリア標的DDSであるMITO-Porter(脂質ナノ粒子)に内包し、rTPAの活性を維持したままミトコンドリアに送達することに成功した論文です。MITO-Porter作製にiLiNPが使われました。