iLiNPを使用した論文が公開されました。

An Ionizable Lipid Material with a Vitamin E Scaffold as an mRNA Vaccine Platform for Efficient Cytotoxic T Cell Responses
ACS Nano. 2023 Oct 10;17(19):18758-18774.

mRNAワクチンとして高い効果が期待できる新しいmRNA内包脂質ナノ粒子(LNP)に関する報告です。LNPの主要構成成分として東北大学の秋田英万教授グループが開発したビタミンE骨格を有する新規イオン化脂質ssPalmE-P4C2が使われています。ビタミンEはアジュバント(免疫賦活化剤)として作用し細胞性免疫を活性化することから、従来の(ビタミンE骨格を有さない)脂質からなるLNPを用いる場合よりも高いワクチン効果が期待できます。この論文では、OVAをモデル抗原としたがんワクチンとしての使用や、TgPFを抗原としたトキソプラズマワクチンとしての使用において、各動物モデルでの効果が検証されています。更にssPalmE-P4C2による免疫活性化のメカニズム詳細についても解析されています。iLiNPデバイスは動物実験等に使用するmRNA LNPの調製に使用されました。